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博覧会のあれこれ

2025年の「大阪・関西万博」開催まで2年を切りました。
ミャクミャクのビジュアルを街中で見かける機会が増え、大阪モノレールでは万博仕様にラッピングされた車両が走るなど、もうすぐ開催されるのだなあと感慨にふけることもしばしばです。
でも、万博とはそもそも何のために開かれるのでしょうか。
なぜ大阪の一定の年齢層から上の人は、大阪万博と聞くと缶コーヒーの話をなつかしく語り始めるのでしょうか。
今回は万博をメインに、博覧会のあれこれについて調べてみました。

(1)そもそも万博とは

万国博覧会は、世界各国が参加して、自国の産業や文化、科学、芸術などを展示するイベントです。

最初の万国博覧会は1851年、ロンドンのハイドパークで開催した「The Great Exhibition」。産業革命の時代に大英帝国の国際経済力や技術力を誇示する場として企画され、大盛況に終わりました。

特に話題となったのは、水晶宮(クリスタル・パレス)と呼ばれる30万枚ものガラスで作られたパビリオン。鉄骨構造にガラスを使用した建物で、当時の建築技術の最先端を示すものでした。なお、このクリスタル・パレスがきっかけとなり、ガラスを多く使う建物が増えたとも言われています。

2021年に開催されたドバイ国際博覧会「EXPO2020」は新型コロナウイルスの影響で、開催期間が2020年から2021年に延期となったうえ、一部が「バーチャルEXPO」として初めてオンライン形式で公開されました。

当初は国力を誇示する目的もあった博覧会ですが、時代とともに意味合いも変わり、世界各国の人たちの交流の場に。近年では、現在の社会問題の一つである環境問題に関する展示が多くなってきており、再生可能エネルギーや持続可能な開発に関する展示が増加の傾向にあります。

(2)万博のレガシー

万博は都市開発にも影響を与え、博覧会のために建設された建物がその後も観光地として残っています。
例えば1889年に開催されたパリ万博。パリでの開催は実に4回目でしたが、あのエッフェル塔が建設されたのがこの万博でした。いまやパリのシンボルです。

1880年にオーストラリアのメルボルンで開催されたメルボルン万国博覧会では、王立展示館が中心的な展示館として建設されました。こちらは2004年にオーストラリア初の世界遺産に登録されています。
2005年にはモリゾーとキッコロでおなじみ「愛・地球博」が愛知県で開催。環境問題をテーマにした万博で、再生可能エネルギーやエコテクノロジーなどが紹介されました。
この万博で大人気だったのが、ジブリ作品の『となりのトトロ』に登場する「サツキとメイの家」を再現したパビリオン。これはやがて会場の跡地である愛・地球博記念公園の敷地内で、スタジオジブリの世界を表現した公園「ジブリパーク」のオープンにつながります。

(3)大阪万博

先述の「愛・地球博」をはじめ、1985年の国際科学技術博覧会(つくば万博)や、1990年に大阪市で開催された国際花と緑の博覧会(花の万博)など、日本ではこれまで色々な万博が開催されてきましたが、中でも規模や開催意義から別格の存在感を誇るのは、やはり1970年の日本万国博覧会(大阪万博)でしょう。

アジア初の万博であり、今のところ日本史上最大規模の万博で、最終的な総入場者数は約6421万人と上海万博に抜かれるまでは万博史上最多を誇っていました。

テーマは「人類の進歩と調和」。「太陽の塔」はテーマ展示の精神を形成する核として建設された万博のシンボルで、跡地である万博記念公園では今でも観光客が太陽の塔と写真に収まる光景が多く見られ人気です。

なお現代では万博記念公園を会場とした「〇〇エキスポ」なるイベントがしばし開催され、ここにも万博の名残が感じられます。

冒頭にお伝えした缶コーヒーは、万博開催の前年1969年に発売されました「UCCミルクコーヒ」が万博の会場内の飲食店などに売り込んだ結果、入場者らの人気を集めて大ヒット。万博へ行った経験のある大人たちに聞くと、「缶コーヒーを初めて飲んだのは万博だった」と口を揃えます。

(4)ウルトラな万博

2023年某日、社内で片づけを進めていたところ、さまざまな資料が出てきました。

その中に「ウルトラ万(マン)博’96」というチラシが。

持ち主(社長)に聞くところによると、こちらは1996年7月、特撮テレビ番組「ウルトラマン」シリーズの誕生30周年を記念して、大阪府茨木市にある万博記念公園で開催されたイベントで、当社も実行委員会に名を連ねていました。

ウルトラ万博では「ウルトラマン」シリーズに登場する怪獣やヒーローたちの巨大フィギュアや模型、映像展示、ステージイベントなどが展開され、多くの来場者を集めました。

「ウルトラマン」シリーズは、1966年に初めて放送され、以来、多数の作品が制作され、日本を代表する特撮ヒーロー作品の一つとして知られていますが、ウルトラ万博はその長い歴史と人気を象徴するイベントのひとつとして、多くの人に楽しんでいただけたようです。

さあ、3年の長きにわたるコロナ禍を経て、最近では様々な制限が解除されてきました。

イベントに出かける機会が増え、仕事においてはイベント業務の問い合わせも増えてきていると実感しています。

万博ほど大きな規模でなくても、来場者とともに楽しく過ごせる機会を作り出せるようにと精進いたします。