新素材 LIMEX 〈プラスチックの代替えとして〉

(1)プラスチック代替としてのLIMEX

今回ご紹介するプラスチック代替も前回の紙代替と同じように石灰石を原料にしていますが、原料の成分割合や製造工程にはいくつかの手法があり、それぞれの特色に応じて活用分野が拡がるのが、LIMEXの大きな特徴です。

プラスチック代替LIMEXの製造方法について簡単に説明すると、「ペレット状になっているLIMEXを一度溶解してから型に流し込んで成型する」ので、私たちが日常使用しているプラスチック製品の製造工程とほぼ同じと言えます。

既存のプラスチックス成型手法と同様、LIMEXにおいても射出成形、真空成形、インフレーション成形、押出成形による製品化が始まっています。
それぞれ代表的な用途として、射出成形では多種多様な日用雑貨や産業資材、真空成形では各種容器や包装用品など、インフレーション成形ではレジ袋やごみ袋など、押出成形ではシート化からクリアファイルやPOP商品などにおいて使用することが可能です。

まとめると…、
①射出成形…多種多様な日用雑貨や産業資材
②真空成形…各種容器や包装用品
③インフレーション成形…レジ袋やごみ袋
④押出成形…シート化からクリアファイルやPOP商品
ということになります。

(「容器・パッケージ辞典」掲載図を基に加工)

(2)なぜプラスチックの代替なのか?

2015年の国連議決で制定された世界共通目標「SDGs」
17の目標のうち「14 海を守ろう」では、陸から海へのごみ大量流出が問題の一つとして挙げられており、世界で協力して取り組んでいく必要に迫られています。

海洋ごみの問題点として、環境省によると「生態系を含めた海洋環境の悪化や海岸機能の低下、景観への悪影響、船舶航行の障害、漁業や観光への影響など、様々な問題(出典:「令和元年版 環境・循環型社会・生物多様性白書」)」が指摘されており、そのうち、大量のプラスチックごみが特に問題視されています。

海を漂流するプラスチックごみは、時間と共に劣化と破砕を重ねて、マイクロプラスチックと呼ばれる5㎜以下の砕片となります。このマイクロプラスチックの表面に漂流過程で化学汚染物質が吸着し、それらが海洋生態系へ取り込まれる原因になると言われています。

その他大学や研究所などの実験では、誤食により海洋生物の体内に取り込まれることによって、炎症反応、摂食障害などにつながるケースがあることも分かっています。

プラスチックごみといえば、ペットボトル、レジ袋、プラスチック製袋など私たちが日常的に活用している製品の他にも、漁業網、衣類から出るマイクロビーズなど様々です。

そこで、この海洋問題についてプラスチック代替としてLIMEXを活用していくことにより、これら問題の解決を担うことが期待されています。

そしてもう一つ、従来の石油資源由来のプラスチックに比べて大幅に石油の使用量を減らすことができる点も注目に値します。有限資源である石油の保全及びCO2削減についても期待でき、海洋問題だけでなく多様な環境問題に対して貢献できると考えられています。

 

 

(3)LIMEX活用の今後の期待

環境問題に触れたところで、LIMEXの目指す「持続可能な循環」の仕組みについても少し言及したいと思います。

現在、ものづくりを行うにあたってごみ問題は切っても切り離せない課題であり、その緩和策の一つとして、リサイクル、リユース、リデュース、
いわゆる3R推進活動が行われています。 


この活動では、消費者と事業者のそれぞれの視点から解決に向けた取り組みが推進されています。例えばリサイクルでは、廃棄物等を原材料やエネルギー源として有効利用することが推奨されています。

一方、LIMEXを活用したものづくりの思想では、「持続可能なものづくり」として、元の製品よりも更に価値が高いものを生み出すことを最終的な目的とする「アップサイクル」をめざしています。


例えば、LIMEX製の袋からランチプレートへ。そして飲食店でのLIMEX製メニューからトレーへ。現在こうして資源を「アップサイクル」していく動きが起こり始めています。

ものが溢れている現代、少しでもごみを減らしていくことが一人一人に求められています。

環境問題における様々な取り組みの一端を担うLIMEX、今後の活用に期待していきたいと考えます。

エコロジー担当

K.Y

LIMEX素材の有用性を世に広めるために日々検討。その傍ら「アロマ」についての講師実績と知識も兼ね備える、地球と癒しに優しいニンゲン。

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